「えごの樹」で配っていた末廣亭のチラシ。 前から噺家が親戚に居るとか大女将が仰っていたけど、 本当らしいなあ、とバッグに入れておいた。 家に帰って思い出してその気になり、4月下席初日の予定をToDoに入れておいた。 4月11日(月)中席の予定。 今回は久し振りに出かけた寄席のお話です。

寄席に出かけたのは久し振り

昔、文京区に住んでいた頃に上野鈴本演芸場に入ったぐらいかなあ。

コロナ騒ぎもなかったから、 満員すし詰めだったのを覚えている。

こんな世情で寄席に行くなんて酔狂と思われるでしょうが、 マンボウも明けたんだし、 行っても良いかと思った次第。

実は落語の会へは最近通っていまして、 通な方からこの芸人さんを聞けと言われたのが、 「春風亭 一之輔」さん。 2回ほど聞きに行ったかな。 ラジオも聴いたし。

でも、なんか僕のイメージと違う。 芸人さんが趣味じゃないとかじゃなくて、 寄席で楽しむ方向が僕の指向なんですね。

あの猥雑な感じで、やぶれ傘で、ご都合主義なところが良い。

そんなことを考えていたらの、 この末廣亭のチラシが舞い込んできたわけ。

なんとなくオンスケになりました。

新宿末廣亭(表)
中に入るとこんな冊子を手渡されます。 これは表です。4月中席のプログラム。
新宿末廣亭(裏)
これは裏です。 本日の夜の部主任は「桂 伸衛門」さんでした。 演物は「お神酒徳利」。佳かった。

現場へは西武拝島線で新宿行き急行

これが一番安い、早い、判りやすい。 何せ終点の西武新宿駅から徒歩で15分もかからない。 長い信号があるからかかるか? (知らんけど。

15時ほどの急行で眠っているうちについてしまった。 紀伊国屋、伊勢丹、みずほ銀行を目当てにしていけば、 すぐに着く。 早すぎたので、チケットを買ってから、スタバで待機。

4月の下席
次の席ですね。
5月の上席
来月の上席です。

席とか色々と面倒な順番なので、 詳しくはウェブサイトで。 僕が来た今日は4月中席の初日というわけです。

リンク:新宿末廣亭

そして必ずしも予定通りのご出演ではありません。 大人の事情でどんどん代ります。 特に昇進のお話なんかあれば、じゃんじゃん変わる。

出演者を覚えるとかはプログラムからは出来かねますねえ。

まあ、僕は寄席そのものの味が好きだからどうでも良いんですが。

色物

関東では落語意外を色物と言うんだそうです。

西の方では事情がかなり違うと、 上方落語の方が仰っていました。 (お名前は忘れ)

予定調和の笑いの種の連続で、 客席との掛け合いがとてもうまい。

落語

ネタを最後に一覧してくれるわけでもなく、 「ご存知」と言うわけです。

今じゃあググったり出来ますが、 昔は先輩に聴いて覚えたんでしょうねえ。 まあ、そこから交流が生まれると。

一番前に座っている人は常連さんらしいです。

話が殆ど掛け合いで進んでいく時もあるぐらいに、 お互いの息が合う。

主任

トリを務めるのは主任さんと呼ぶらしい。

本日夜の部主任は「桂 伸衛門」さんでした。 演物は「お神酒徳利」。 古典バリバリです。 ご本人は新作もすぐにやるとか、 言うだけは言っていました。

真面目に話しているかと思えばひっくり返されたり、 お客はそれが嬉しくってどうしようもない感じ。 僕もそうですがね。

ひときわ大きな拍手で幕が下がりました。


最近「推し」と言う言葉を耳にします。 贔屓の意味なのでしょうね。 僕にも注目しているミュージシャンが居ます。 「推し」のレベルまで主張しようとは思いませんが。
寄せの世界では僕の推しは居ません。 そもそも虚の世界です。 笑ってもらってなんぼの世界です。 そこに出かけるのは、 笑わせてもらって払う世界です。 追っかけなんてみっともないことは出来かねます。